「IPS」って聞いたことはありますか??
「IPS細胞」ではありません(笑)
「IPS」とは、個別の就労活動支援と職場定着支援を中心とした就労支援モデルのことを言います。正式名称は「Individual Placement and Support」と言い、日本語に訳すと「個別職業紹介とサポート」です。
基本的な就労支援、福祉の基本には、「職業リハビリテーション」と呼ばれるものがあります。
身近なところでは、ジョブコーチ支援等を行っている愛知障害者職業センター等が代表例といえると思います。
福祉サービスの事業所はとても沢山あり、WAMNET((独)福祉医療機構)で調べてみると、「県」「市(区)」「サービスの種類」を選択すると、地図、一覧に表示され、2021.5.1現在で検索してみると、春日井には356ヶ所の障害福祉サービス事業所があります。
「何をしているか?」「何をしてくれるのか?」、「特徴は?」など、ホームページやパンフレット等で確認する事はできますが、どのような考えで行っているか、気にされたことはありますでしょうか?
各法人の理念や思想が多くあるからこそ、自分自身にあった事業所を「選ぶ」ことができると思いますが、改めて確認していただければと思います。
ふらっぷでは、「個人対応」「個別支援」をうたい、職業リハビリテーションの考えと、IPSの考えなど、それぞれの利用者様毎に支援をさせていただいています。
IPSモデルには、下記7つの基本原則があります。
就労支援対象についての除外基準なし
短期間、短時間でも企業への就労を目指す
施設内でのトレーニングやアセスメントは最小限とし、迅速に職場開拓(就職活動など)を実施する
就労支援と医療保健の専門家でチームを作る
職探しは本人の技能や興味に基づく
就労後のサポートは継続的に行う
生保や年金など経済的側面の相談、支援も行う
これらに基づき、ふらっぷでの支援の具体例の一部として、下記のようなことがあります。
「就労移行ではない」「B型が適切」「A型にはまだ早い」等サービスを限定する発言はしない。
「就職はまだ早い」という就職を希望する本人の意思を妨げるような発言はしない。
「この仕事は向いていない」「この仕事はできない」等の本人の興味、関心に否定しない。
通院同行等行い、医療機関との連携を密に行い、就労後も定期的にサポート。
生保申請、年金等の支援、関係機関、専門機関等多職種、異業種との連携。
制度、福祉サービス等のみに限定されない就労後のサポート
など
現在、就労アセスメントと呼ばれる評価の時期にあたります。今年、中学3年生や高校3年生になった学生の皆さんは、いよいよ進路の決定となると思います。
各学校や施設、法人などの考え方や原則は様々です。良い、悪いということだけでなく、ご自身の希望に合う考え方をしているところを選択していただきたいと考えています。
「〇〇から〇〇といわれた。」
「〇〇にはまだ早い。といわれた。」
など、ご自身の思いと異なる助言をいただく方や、どうしても納得できないなどの相談を受けるのは、この時期が一番多くあるという印象があります。
一つの機関、一人の方の助言のみに縛られず、混乱されない程度に多くの機関や専門員にしっかりと相談していただき、自分なりのベストをみつけていただきたいです。
ふらっぷも、就労アセスメントを実施しておりますので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせはこちらまで。